



阿Girl / Ah Girl
シンガポール / 2026 / 99分
監督:アン・ゲックゲック・プリシラ 洪玉桔(ANG Geck Geck Priscilla)
1994年、シンガポール。家族から「阿Girl」と呼ばれる7歳の少女は、別居した両親の間を行き来しながら5歳の妹と暮らす。無口だが女性関係が派手な父、口うるさい祖母、頼りない母。大人の事情を横目に、ご禁制のガムの密売で小遣いを稼ぎ、妄想全開で初恋に心をときめかせるが、親たちの身勝手な選択が、少女の世界を大きく揺さぶる。




天に至る9つの寺 / 9 Temples to Heaven
タイ、シンガポール、フランス、ノルウェー、中国、香港、インドネシア、カタール / 2026 / 140分
監督:ソムポット・チットケーソーンポン(Sompot CHIDGASRONPONGSE)
「おばあさんは死が近い」。不吉な占いを聞かされた63歳の息子は、家族で長寿祈願の寺巡りに繰り出す。「9」という縁起のいい数字にちなみ、三世代9人で1日に9カ所の寺を巡る計画だったが、肝心の母は車から降りたがらず、家族の間に不協和音も広がる。暗雲立ち込める日帰り旅行で、一家は果たして功徳を積めるのか。





燃える巨神 / The Burning Giants
タイ、シンガポール、フランス、オランダ / 2026 / 118分
監督:プッティポン・アルンペン(Phuttiphong AROONPHENG)
ジャングルの奥深くから謎の白い煙が広がり、触れた者は「見えない火」に焼かれたような火傷や発疹に侵される。政府は封じ込めを名目に森林を封鎖し、カレン族の住民を都市へ強制移住させる。森で捕まった青年ヤクが隔離施設へ移送されるなか、彼を拘束した若い警察官ラクは組織の行動に疑問を抱き始める。






嘘の生活 / Big Little Things
香港、アメリカ / 2026 / 110分
監督:ミシェル・ジョウ 周彤(Michelle Zhou)
旧正月で北京から故郷ハルビンの実家に帰省することになったレイ。結婚を迫る母に同性の恋人ベイの存在を隠すため、彼女は「恋人」役の青年を雇って連れて帰る。計画は順調に進んだかに思えたが、演技と現実の境界が曖昧になり、レイは自らのアイデンティティが揺らぐのを感じる。そこに、ベイが突然現れる。




The World Before(英題)
韓国 / 2026 / 115分
監督:ユン・ダンビ(YOON Dan-bi)
韓国南部の小さな島。ここで生まれ育った17歳の少女ジンは、近頃なんだか落ち着かない。幼なじみの少年ドゥジェが祖母の葬儀で久々に戻ってきたのだ。空き家になった祖母宅にひとり残った彼を口実を作っては訪ねるうちに、ジンは嫉妬心や独占欲、さらにもっと根源的な衝動が自分の中から湧き上がるのに気づく。






ひとすじの光 / A Bit of Light
イラン、スイス、イタリア、カナダ、トルコ / 2026 / 87分
監督:アリ・アスガリ(Ali ASGARI)
テヘランの医師が、負傷した抗議デモ参加者を治療したために逮捕される。医師免許を剥奪されたうえ診療所も閉鎖に追い込まれ、失意の底に突き落とされた医師は、自らの命を絶とうと決意する。「最後の一日」に母や妹弟らを訪ねて回り、自分の旅立ちに備えさせようとするが、思いもかけない出来事が彼の決意を揺るがす。





霧の中の象たち / Elephants in the fog
ネパール、ドイツ、ブラジル、フランス、ノルウェー / 2026 / 103分
監督:アビナーシュ・ビクラム・シャー(Abinash Bikram SHAH)
野生の象が棲む森に囲まれたネパールの村。「キンナル」と呼ばれる「第三の性」の共同体を率いるピラティは、村の打楽器奏者の男との駆け落ちを密かに夢見る。ある夜、象対策の夜警に出たキンナルの娘が失踪する。警察に相手にされず、自ら捜索の先頭に立つことになったピラティは、自由への渇望と共同体への責任の間で引き裂かれる。





リモート / The Remotes
フィリピン / 2026 / 153分
監督:ジョン・トーレス(John TORRES)
行政機能が半ば崩壊したマニラ郊外の島で、交通事故が多発する。愛妻が事故死し悲嘆にくれる刑事ミハレスは、退職目前に一連の事故の捜査を命じられ、危険運転者を「再教育」する音声アプリが共通項だと知る。悲嘆ホットラインの会話を元に開発された穏やかな音声が暴走を招いたのか。ミハレスは音声を提供した姉妹を追う。




ものがたり / Gu Shi
アメリカ、香港、タイ / 2026 / 83分
監督:エイミー・ソン 宋一楠(Amie SONG)
両親と娘、息子の4人家族が、迫りくる危機を逃れて、海と森の間の一軒家にたどり着く。幼い息子は事故で寝たきりになり、家族は聞く者の記憶を密かに消し去る物語を繰り返し語って聞かせる。一方、悪夢に悩まされる娘は、失われた幼少期の記憶がこの家や夢に出てくる緑のドレスの少女と関係あるのではないかと気づく。




十月のうた / A Song from Beyond
日本 / 2026 / 80分
監督:杉田協士(SUGITA Kyoshi)
配給:shiso
ある日、写真家の桃子がカフェで昼食を食べていると、大学で映画制作を学ぶ学生から、卒業制作作品への出演を依頼される。撮影当日、彼女の前に現れた父親役の人物は、長い間会っていなかった彼女の本当の父親だった。