TOKYO FILMeX 2000-アジア[新・作家主義]映画祭-アジアから世界へ、未来を見据えた国際映画祭のスタート
開催日:2000年12月16日(土)- 24日(日)
会場:ル テアトル銀座 ほか

posterTOKYO FILMeX(東京フィルメックス)は、近年世界的に評価の高いアジア映画を中心に、既成の概念にとらわれない強烈な作家性が認められる映画を日本の観客に紹介する新しい国際映画祭です。
期間中は上映作品の監督のほか、多数の映画人が来場します。
新しい世紀を先どる新進映画作家を紹介するとともに、アジアにおける映画人たちのミーティング・プレイスとなることがこのTOKYO FILMeXの目的です。
市山尚三(TOKYO FILMeXディレクター)

■TOKYO FILMeX 2000 上映プログラム
(1)東京フィルメックス・コンペティション
   アジアの新進作家の映画を上映するコンペティション部門。
(2)特別招待作品
   世界の映画製作のトレンドを示す新作。
(3)特集上映
   重要な映画作家の作品の特集上映。
(4)ビデオ・プログラム
   ビデオメディアによるアジア各国の最新作品の上映。


■TOKYO FILMeX 2000 コンペティション審査員
・審査員長:アルトゥーロ・リプステイン Arturo RIPSTEIN(映画監督、メキシコ)
・タル・ベーラ TARR Bela(映画監督、ハンガリー)
・ジャファル・パナヒ Jafar PANAHI(映画監督、イラン)
・キム・ジソク KIM Jiseok(プサン国際映画祭アジア映画部門プログラマー、韓国)
・荒木啓子 Keiko ARAKI(ぴあフィルムフェスティバル ディレクター、日本)


■シンポジウム・パネリスト
・トニー・レインズ Tony RAYNS(映画評論家、英国)
・チョン・テソン JEON Taesung(プサン映画祭PPPディレクター、韓国)
・ヘンガメ・パナヒ Hengameh PANAHI(セルロイド・ドリー ムス代表、フランス)
・附田斉子 Naoko TSUKEDA(『異邦人たち』プロデューサー[ポニーキャニオン]、日本)


■TOKYO FILMeX 2000 コンペティション受賞結果
最優秀作品賞には副賞として賞金50万円と、コダック株式会社より記念の楯と100万円相当の生フィルムが、また審査員特別賞には副賞として賞金50万円が授与されました。

審査員長アルトゥーロ・リプステインのコメント:
「現在は、世界中どこの国でもハリウッド映画が席巻しています。そんな中にあって、このTOKYO FILMeXで未知の映画と出会える機会を与えてくださったことを大変嬉しく思っています。コンペティション選出された作品はどれも素晴らしいもので、受賞作品も全員一致という結果には至りませんでした。市山ディレクターには、この映画祭を今後も発展させてくださるようお願いしたい」

●最優秀作品賞(Grand Prize) :
『ふたりの人魚』ロウ・イエ監督(Suzhou River Dir:Lou Ye)
受賞コメント:
「すでに離日した監督に電話で伝えたら喜んでおりました。最優秀作品賞の副賞がフィルムということは、また頑張って作品を撮りなさいということだと思う。大変励みになります」/『ふたりの人魚』アソシエイト・プロデューサー浅井隆氏(ロウ・イェ監督代理)

●審査員特別賞(Special Jury Prize) :
『ジョメー』ハッサン・イェクタパ ナー監督 (Djomeh Dir:Hassan Yektapanah)
受賞コメント:
「大変嬉しいです。このところのイラン映画の好調さは、先輩監督たちが作った波を絶やすまいと、みんな頑張って新しい波を作っている証しでしょう。でも正直に申し上げれば、もうそろそろイラン映画という括りで私達の作品を見ることはやめていただきたいと思うのです。国内外の人たちとも手を携えて、共に“新しい映画”の波を作っていきたい」/『ジョメー』ハッサン・イェクタパナー監督



主催:TOKYO FILMeX 2000実行委員会
共催:朝日新聞社、J-WAVE
協賛:Johnnie Walker
運営:T-MARK、オフィス北野
運営協力:PROMAX、ディスクガレージ
協力:アテネ・フランセ文化センター、映画美学校、銀座第一ホテル、コダック、DHLジャパン、
    東京現像所、東京テアトル、日本シネアーツ