上映作品 - 特集:ラモン・チュルヒャー

煙突の中の雀
/ The Sparrow in the Chimney

11月30日(日)11:05 -朝日

ゲスト

ラモン・チュルヒャー(監督)

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スイス / 2024 / 117分 /
監督:ラモン・チュルヒャー(Ramon ZÜRCHER)
提供:JAIHO
字幕協力:東京国際映画祭

スイスの郊外にある実家で、夫マルクスと子供たちと暮らすカレンは、妹ユーレ一家を招いてマルクスの誕生日を祝う家族の集いを開く。一見すると牧歌的なこの家は、カレンとユーレ姉妹にとって、自殺した父や亡くなった母との間に生じた複雑な感情が渦巻く場所でもあった。子供時代の思い出が詰まった家で、姉妹は家族に対する姿勢や、亡き母親にまつわる暗い記憶からくる長年のわだかまりを抱え、緊張感が高まっていく。さらに、マルクスと親密な関係にある近所の女性リヴの存在や、子供たちの間に起きる予期せぬ衝突が、家族間の均衡を崩していくが……。本作はロカルノ映画祭のコンペティション部門で2024年8月にワールドプレミア上映され、翌月に中国の平遥国際映画祭でロベルト・ロッセリーニ賞の最優秀作品賞を受賞した。

This film will be screened with Japanese subtitles only.

© Iris Janke

監督:ラモン・チュルヒャー(Ramon ZÜRCHER)

1982年、スイス・ベルン州アーベルク生まれ。ベルン芸術アカデミーで視覚芸術の学位を取得、ベルリンのドイツ映画テレビアカデミー(DFFB)で映画演出を学ぶ。卒業制作の初長編『ストレンジ・リトル・キャット』(2013)はベルリン映画祭フォーラム部門に選出され、トロント、カンヌなどでも上映、ミンスク映画祭の新人作品審査員特別賞、ウィーン映画祭観客審査員賞などを受賞した。同作を製作した双子の兄弟のシルヴァン・チュルヒャーと製作会社チュルヒャー・フィルムを2017年に設立。シルヴァンとの共同監督・共同脚本の長編2作目『ガール・アンド・スパイダー』(2021)は、ベルリンのエンカウンターズ部門で監督賞と国際批評家連盟賞を獲得。再び単独監督した第3作『煙突の中の雀』(2024)はロカルノ映画祭コンペ部門でワールドプレミアされ、中国・平遥映画祭外国映画コンペ部門の作品賞、スイス映画賞の作品賞、脚本賞などを受賞した。現在は動物三部作とは方向性の異なる新作をシルヴァンとともに準備中。

上映スケジュール

11月30日(月)11:05 -

有楽町朝日ホール

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