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『異邦人たち』 舞台挨拶 |
日本=香港合作のスタンリー・クワン監督作品に出演した大沢たかお、桃井かおりの舞台挨拶が行われるとあって、場内は超満員の熱気に包まれた。観光地としても知 られるラマ島での撮影を振り返ったふたりは、「実際に現地で生活してみたのですが、食べ物が美味しくて素晴らしい島でしたね。香港のスタッフは、上の人も下の人も同じところに立って仕事するんです。だから音声さんが僕らの芝居をつけることもある(笑)」(大沢)、「脚本に書いてあることにこだわらず、現場で新しい何かを生み出していく力がありました。日本ではこちらからアイデアを出したりすると“女優が勝手なことするな”なんて言われたりしますが、今回はまったくそんなことはなかった。とても心強い撮影でしたね」(桃井)。 舞台上のやりとりでは司会者から、桃井がクワン監督のアイドルだったことも明か され、「ウォン・カーウァイとフルーツ・チャンにも同じようなことを言われました。“次は僕の映画に出てくれ”ですって(笑)」。また大沢はスキャンダル・ネタ を好む香港マスコミの取材攻勢に遭い、「共演した女優たちの写真を目の前に並べ て、“誰が一番好き?”なんて聞いてくる。これには困りました」と語り、観客の笑いを誘っていた。 |