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クロージング作品

みんな他人じゃない / We Are All Strangers

シンガポール / 2026 / 157分 / 我们不是陌生人
監督:アンソニー・チェン 陳哲藝(Anthony CHEN)

現代のシンガポール。屋台食堂を営む父と兵役明けの21歳の息子が、相次いで意中の女性と結婚する。父のお相手は苦労人の移民、息子の妻はお嬢様育ちの高校生。狭い公営住宅で同居を始めた二世代のカップルは、本当の家族になれるのか――。アンソニー・チェン監督がデビューから13年間取り組んできた≪成長3部作≫の完結編。

シンシア・エリヴォ主演の英語長編『Drift』(2023)や中国で製作された『国境ナイトクルージング』(2023)等、近年は広く国際的に活躍してきたチェン監督が、地元シンガポールを舞台に家族ドラマのスタイルへと回帰した作品。『イロイロ ぬくもりの記憶』(2013)、『熱帯雨』(2019)に続く「成長三部作」の最終章でもある。三部作の過去2作でタッグを組んできた俳優陣が再集結しているのも見どころの一つで、格差や経済成長の歪みが個人の生活に落とす影を冷徹に見つめつつも、登場人物たちへの眼差しはあくまでも温かく、市井の人々の感情の機微が洗練された語り口で丁寧に紡がれている。シンガポール映画として初めてベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された。

監督:アンソニー・チェン 陳哲藝(Anthony CHEN)

1984年生まれ。短編『AH MA』(2007)がカンヌ映画祭短編コンペティションでスペシャル・メンション。2013年の『イロイロ ぬくもりの記憶』はカンヌの新人監督賞や金馬奨4部門など40以上の賞に輝く。続く『熱帯雨』(2019)はトロント映画祭に選出。2023年には初の英語作品『Drift』、初めて中国で撮った『国境ナイトクルージング』を発表。最新作の本作はベルリン映画祭コンペティション部門で世界初上映、米アカデミー賞国際長編映画部門のシンガポール代表にも選ばれた。